京が中2、俺が中1の夏。

親が旅行に行っちまって、京の親は仕事、
京のねーちゃんと俺のねーちゃんは一緒に旅行に行って、
京の二番目のねーちゃんはバイト三昧でほとんど家に帰って来なくて、
京のにーちゃんの彼女が京んちに入り浸っているらしい。

そういう訳で、京が泊まりに来た。
まあそういう訳がなくても京とはしょっちゅう一緒にゲームとかしてんだけど。
仲悪いんだけどなんか仲良いんだよな。



「あーもう!こいつ強すぎだよー」

「お前が弱えんだよ!かせっ」

スナック菓子でベタベタになった手をTシャツで拭って、
京からコントローラーを奪った。

京はむくれながらベッドにぽすん、と横になった。

いい匂いがふわっと香った。
なんか最近、京が違う。
なんか顔も可愛くなったし(化粧してんのかな)あ、ヒカリちゃんのが全然かわいーけど、
胸でかくなったし、髪型しょっちゅう変えてるし、いー匂いするし。

「他に面白いゲームないのー?」

京は戸棚の一番下をあけていた。
やばい!
そこは俺のシークレットゾーンなのに!
京にばれてヒカリちゃんにチクられたら最悪!

「京っそこ駄目だから!!」

そう言ったときにはもう遅くて、京は俺のエロ本をペラペラとめくっていた。

「大輔くんのエッチー!」

京がヒカリちゃんの真似をして言った。
これが似てねぇ似てねぇ。
てか、やばい‥
俺の青春、終わった‥。

「へぇ、大輔もこういうの興味あるんだー。ただのサッカー馬鹿のガキかと思っ
てたけど。」

「っせぇな!お前ヒカリちゃんに言ったら許さねーかんな!」

「心配しなくてもあんたなんかもとから眼中なしよーシャワー浴びてくる。もう眠いー」




風呂から出てきた京はキャミにすげー短いズボンで、髪も塗れてて眼鏡もしてな
くて、なんか不覚にもドキドキしちまった。

その張本人は冷凍庫から自分が差し入れだと持ってきたアイスを取り出して食う。
そのまま俺のベッドに腰掛けて、俺がやっているゲームの続きを見ていたのだが。

気づくと京は俺のベッドの上で寝ている。

なんか、それがすげぇエロくて、俺の下半身は少しだけ反応してしまった。

俺は何も知らずすやすや眠る京を後にし、風呂に向かった。




京なんかに反応するなんて、俺どうかしてる‥

ぼんやりした頭でそう考えながら自慰に没頭する。

「‥んっ‥」

手に残った白濁ををシャワーで勢い良く流した。
排水溝に吸い込まれていく白い物体を見ていると後悔が襲ってくる。

「俺が好きなのは、ヒカリちゃんなのに‥。」

呟くと白い湯気の中でぼぉ、と響いて、なんだかよけいにむなしくなったので、
さっさと洗ってさっさとあがることにした。

部屋に戻ると京は相変わらずすやすや眠っていた。

「おーい。みやこー」

名前を呼んでやっても起きる様子はない。

はぁ。
京は布団もかけずに、無防備に細っこい脚を晒している。
布団をかけてやろうとすると、キャミソールから覗く白い胸元へ、
目が行ってってしまった。

ちょっとくらい触っても起きなかったりして‥

そろそろと手を伸ばす。

うわ、やーらかい。

もっと触りたいな、まずいかなー
‥いや、俺のベッドで勝手に寝やがったこいつが悪い!

開き直ってキャミソールをめくる。

露わになる白く引き締まった肌に緊張して、ゴクリとのどがなる。

やばいかな。起きたら殴られっかな。

頭では天使と悪魔が戦ってる。そんな感じ。
「いけない」ってわかってんだけど、俺の手は京の胸を掴んでいる。

ヒートアップしてしまった俺は、押し倒すようなかたちで京の上に被さった。

「んん‥」

横を向いて寝ていた京が正面を向く。

京の目がぴく、と動いたと思ったら、京の片手が俺のTシャツを掴んだ。

「ん‥だ‥いすけ?」

なんだかもうその行動に一瞬ドキッとしてきゅんっとして、
もっと先のことをしたくなってしまった。
京なのに。

俺の片手は相変わらず京の胸にあるのに、こいつが全く嫌がらねえんだもん。

俺は漫画や雑誌や友達の話で得た知識をかきあつめて、次の行動に出る決意をした。

顔を京の首筋に落として、耳朶にぱくんと噛み付いた。

「ぁ、」

京はそれだけでエロい吐息と声を出した。

次に唇にキスして、舌を絡める。
そうやったら京も応えて舌を絡めてきて、
俺が思っていたより長いキスになって、息が苦しくなった。

「京、お前したことあんの?」

息がかかるような至近距離で話す。
京からはうちのシャンプーの匂い。
多分俺も同じ匂い。

「‥ん、途中、まで」

京にそんな経験があるなんて、と内心めちゃくちゃ驚いた。

「最後までしていいか?」


胸に置いていた手をゆっくりと動かす。
胸に顔を埋めて、舐めたりもしてみた。
乳首を強く刺激すると、「あっ」って京がエロい声を出したから、
ちょっと嬉しくなって、同じことを繰り返した。

「あ、そうだ」

「え?」

「脱ごうぜ、服。」

俺は京に跨るように膝で立っててTシャツを脱ぎすてた。
京は脱ごうとしない。

「‥んだよ。」

「だ、だって恥ずかしいんだもん。胸だって小さいし‥」

「大丈夫だって。散々触ったろ。」

「ばか!言わないでっ」

「あーもうムードねぇなぁ。」

「デリカシーないこと言ったのはそっちでしょ!」

一通り言い合った後、京が言いにくそうに口を開いた。

「‥じゃ脱ぐから、電気消して‥?」

「あ?やだよ。3見えねえじゃんっ。もー脱がしてやるからじっとしてろっ」

「えっちょっとっ、きゃあっ」

京のキャミを乱暴に引っ張ってぬがせた。
京は両手で胸を隠す。
俺は手を京のショートパンツにかけ、下着も一緒に脱がせた。

「や、ちょっと、大輔!」

こんなときにもぎゃあぎゃあうるさい京をほっといて、俺は片手をアソコへやっ
た。

「うお、トロトロ。」

「言うなって!」

京に頭を叩かれた。
さすが京。
ばしっといい音。

適当に触っていくと、京の息が上がってきて、エロい声を出す。
それだけで俺はやばくて、もうはちきれそうで辛い。

ここに挿れんだよなって部分に人差し指をゆっくり挿れてみる。
指で慣らさなきゃいけないって、聞いたことある。
京は少し苦しそうに喘いだ。

「い、痛いか?」

「だいじょぶ、」

京は純真の紋章を受け継いだだけあって素直なやつだから、
本当に大丈夫なんだよな、と思いながら指を根元まで挿れた。

「あ、あぁっ、」

一際大きい声で喘いだから、ちゃんと感じてんのか。
そう思うことにして中指も一緒に挿れた。

「京、感じてんの?」

さっきみたいに殴られるかと一瞬身構えたが、京は俺を抱きしめるとぎゅ、と頷いた。

「挿れて、いいよ。」

荒い吐息で耳元で囁かれて、心臓がどきんとして、それが背筋を通って顔が暑く
なり、足の指先までじんじんと熱を持った。

「お、おう。」

履いたままだったスウェットをトランクスと一緒に膝くらいまで下げると、
今までないってくらいでっかくなってしまった俺のが顔をだした。
コレをそこに挿れて大丈夫かなぁ。と少し怖くなった。

「ゆっくり、ね」

京がそう言ってきたから、先っぽをそこにくっつけてみた。
ゆっくり、ゆっくり。
ドキドキしすぎて体中が痺れている。
少し腰を前に進めると、

「‥いっ‥た‥」

京が目をぎゅっと瞑った。
痛えのかな。
大丈夫かな。
声をかけようとすると、

「続けて、」と言われたから、さっきよりゆっくり、挿れていった。
京は相変わらず辛そうな顔で、額に汗もかいていたけど、もう痛いとは言わなかった。

「はいったぜ」

すっげぇキツくて、俺も余裕なくなってくる。
京は頷いて少しほっとしたような顔を見せた。

「動くけど、痛かったら言えよ。」

「ん、」

京が頷いたのを見るとゆるゆると腰を動かす。
やばい、すげぇ気持ちい。

「や、ばいっ‥みやこっ」

「あっ、だ‥いすけっ」

京に背中を叩かれて、(あ、中に出さないよーにしなきゃ)ってぼうっと考えて、
イきそうなとこを急いで抜いた。

したら京の腹の上に出しちまった。

「わ、りぃ」

慌てて枕元のティッシュを数枚取り出し、京の腹を拭った。

京は何も言わない。

顔を覗くと、涙を流していて、それを両手で拭っていた。

「京!?やっぱ痛かった!?」

「ちが、」

更にティッシュを出して京の目元をできるだけ優しくふいた。

「いいっ、気にしないで!」

京はそう言うと横を向いて布団を被ってしまった。

「なんかわかんないけど、涙出てきちゃって‥
自分でもわかんないけどほんとに平気だから!」

「そか?」

俺はスウェットを履き直すと京が潜り込んだベッドに入った。

「ほら、」

俺がさっきまで着ていたTシャツを押し付ける。

「えー‥」

「なんだよっ風呂入ったとき着替えたばっかだから汚くねぇって!」

「はいはい、着てあげるわよ。」

京は起き上がって俺のTシャツを被った。

「大輔電気消してきて。」

「自分で行けー」

「やぁよ。大輔のが近いじゃない。」

「たった一歩の差だろー。」

文句を言いながらもちゃんと消しに行ってやる俺って、すげぇ優しいよな。

ベッドに戻ると、そっぽ向いてるなんだか小さな京を後ろから抱きしめて、脚を絡めた。

「お前もやっぱり女だったんだな!」

「はぁ!?あんたこんなことしないとわからないわけ!?」

「そうじゃねぇけど!」

「なんなのよっ」

「でもやっぱガキだ」

「あんたに言われたくないわよ!」

京は本気で怒ったようで、体ごと勢い良くこちらを振り向いて言った。
暗闇の中目が合う。

「最近お前なんか女らしくなってたからさ、」

京は照れているのか、俺の方を向いたまま丸くなった。
俺は京を抱きしめてやった。
エッチした後だからか、暗いからか、あまり恥ずかしくはない。

「ちょっと寂しかったんだよ。」

京は俺に抱きついた。
ちょっと、どきどきする。

「‥ガキ。」

「ガキだよ。どーせ。」

それきり、京の声はしなくなってしまった。

「‥京?」

顔を覗き込むと、寝息をたてているのが解った。

「お前もガキじゃねぇか。」






◆END◆
















デジモンで裏小説を書いてしまうとは・・・。
いかかでしたか?(恐る恐る)
感想お待ちしております。
苦情は、勘弁してください・・・。